- きのう
- I
きのう【帰納】(1)〔induction〕個々の特殊な事実や命題の集まりからそこに共通する性質や関係を取り出し, 一般的な命題や法則を導き出すこと。⇔ 演繹(2)反切によって漢字の音を導き出すこと。IIきのう【帰農】(1)農業をやめていた者が, 再び農業に従事すること。(2)農業に従事すること。 また, 都会での職をやめて故郷に帰ること。III
「職を辞して~する」「御一新の時遠州金谷へ~して/社会百面相(魯庵)」
きのう【既納】すでに納めてあること。 また, その金品。⇔ 未納「~の申込金は返却いたしません」IVきのう【昨日】(1)今日の一日前の日。 さくじつ。「~会った人」「~の新聞」
(2)ごく近い過去。「いつのまに紅葉しぬらむ山桜~か花の散るををしみて/新古今(秋下)」
〔副詞的用法の場合アクセントは 〕~の今日(キヨウ)そのことが起こった昨日からわずか一日を隔てた今日。 そのことがあって間もなく。「改心したといったのは~ではないか」
~の錦(ニシキ)今日(キヨウ)の襤褸(ツヅレ)栄枯盛衰の移り変わりやすいことのたとえ。 昨日の花は今日の夢。~の花は今日(キヨウ)の夢「昨日の錦今日の襤褸(ツヅレ)」に同じ。~の淵(フチ)は今日(キヨウ)の瀬(セ)人の世の変わりやすいことのたとえ。「世の中は何か常なる飛鳥川昨日の淵ぞ今日は瀬になる/古今(雑下)」
~は人の身、今日(キヨウ)は我が身他人のことだと思っていたことが, 自分の身の上にも起こること。 運命の変化や災難は予測しにくいこと。~や今日(キヨウ)「きのうきょう(昨日今日)」に同じ。V「そのうわさが流れ始めたのは~の話ではない」
きのう【機能】〔function〕ある物事に備わっている働き。 器官・機械などで, 相互に関連し合って全体を構成する個々の各部分が, 全体の中で担っている固有の役割。VI「言葉の~」「胃の~が衰える」「十分に~しない」
きのう【気嚢】(1)鳥類の肺に付属した大形の嚢。 内部に空気を満たす。 頸部・気管周囲・腹側・背部・腹壁に一対ずつある。(2)昆虫類の気管の一部が拡大して嚢状になったもの。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.